春季彼岸会 並びに 西楽寺第16世住職1周忌法要

この度、春季彼岸会 並びに 西楽寺第16世住職1周忌法要が勤まりました。

彼岸の季節、先立った方々を通して、私たちが彼岸(さとりの岸)に至る道を聞かせていただく大切なご縁です。




この度は下関の信行寺住職、江上教願師のご法話。

「『安楽集(あんらくしゅう)』に云わく、真言(しんごん)を採り集めて、往益(おうやく)を助修(じょしゅう)せしむ。何となれば、前(さき)に生まれん者(もの)は後を導き、後に生まれん者(ひと)は、前を訪え、連続無窮(むぐう)にして、願わくは休止(くし)せざらしめんと欲(ほっ)す。無辺の生死海(しょうじかい)を尽くさんがためのゆえなり、と。』」 (『真宗聖典』401頁)




彼岸を通し、故人を偲びながら自らのいのちと向き合わせていただく中に、このいのちに向けて絶えずはたらいて下さっている阿弥陀さまの願いを聞かせていただくのです。


阿弥陀さまは、迷いの世界に沈む全てのいのちをお浄土に迎えとり、全てのいのちを仏にさせるという願いをもって私たちの上に「南無阿弥陀仏」のはたらきとなって届いてくださっています。


そのはたらきに包まれて、お浄土に生まれ仏となった後は阿弥陀さまと同じように残されたものを導き続ける働きとなるのです。
「無辺の生死海を尽くさんがためのゆえなり」と迷うものがいなくなるまで終わりがないのです。

この度も先立った方々が、「あなた自身に向けられている教えですよ」とお彼岸のご縁を結んで下さったのです。
これからも合わす手の中から、称える声の響きの中から阿弥陀さまの願いを共に聞かせていただきましょう。


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