お育て
お盆が過ぎ、次はお彼岸がやってまいります。お盆やお彼岸になると自然とお墓やお寺に足が向き、亡き方に思いが寄せられていく、そんな季節でもあります。
秋の彼岸を通し、改めて〝故人を知る″ということを大切にしていただきたいと思います。
「おじいちゃんの、おじいちゃんの、おじいちゃんの、おじいちゃん」という絵本があります。
この絵本は五歳の子どもが「お父さんのお父さんってどんな人?」という質問から始まり、先人方を訪ねていくお話です。皆さんはこの質問にしっかり答えられるでしょうか。
残された今を生きるもの同士で語らいながら先立った方々を知ることで、直接話したことのない先人方が私のいのちに多大な影響を与えてくださっていたことに気づかされます。
先人方のおかげによって、また日々の衣食住の生活を支てくださる一つひとつのおかげによって生かされ、お育ていただいているいのちであります。
本願寺第二十三代宗主の勝如上人は
「念仏の道は『おかげさま』と生かされる道であり、『ありがとう』と生きぬく道であります。」とお示しくださいました。
今の私が、このいのちを「おかげさま、ありがとう」と手を合わせ生かさせていただいているのは、先人方のお導きあってこそであります。
お礼を申せる人生に導いてくださるはたらきに感謝申すばかりです。 合掌
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