おがげさまの人生に孤独はない

 

長男が一年生の時に、懇談会へ行った時のことです。担任の先生が教室に掲示していた「あったかい言葉」というものを紹介してくださいました。


  ありがとう   やさしいね

  だいじょうぶ? てつだうよ

  ごめんね    どんまい!


 担任の先生曰く、子どもたちがお互いに心があったかくなる言葉をクラスのみんなで考えて決めたそうです。


 ついつい自分中心の思いを主張し周りが見えなくなったり、心細く独りぼっちに感じたりする時は誰にもあります。そういう時に相手の気持ちにそっと寄り添う言葉をかけられると心があったかくなります。自分一人で抱え込まなくてもいいんだ、独りじゃないんだ、誰かが見てくれているんだと安心できます。

 私たちはその優しさにふれる中で、一人で生きていると思っていたこの命も沢山の人やおかげさまはたらきによって支えられ、成り立たされていることに気づかされるのです。


 お経の中に「和顔愛語(わげんあいご)にして意を先にして承問(じょうもん)す」という言葉があります。現代語にすると、「表情はやわらかく、言葉はやさしく、相手のこころを汲み取ってよく受入れ…」となります。

 自らの主張を通す前に、ちょっとだけ立ち止まり、相手の気持ちに立つだけで出てくる言動も変わってくるのではないでしょうか。



 当たり前に過ごす日常の中に見えなくなっていた大切なことが沢山あるのだと改めて気づかされました。子どもたちの考えた「あったかい言葉」を私自身もこころがけながら生活していきたいと感じました。   合掌

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