再び寒波到来

 1月の大寒波による積雪に続いて、今週は再び積雪となりました。気温が上がったり下がったりと不安定な気候で体調を崩される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 1月から掲載しているお寺の掲示板です。

「雪にとけるちからはない 太陽の光でとける」

雪や氷は自らとけるのではなく、太陽の光やぬくもりによってとかされていきます。

改めて太陽のぬくもりの有り難さを感じます。

 この「太陽と雪」の関係はそのまま「阿弥陀如来と私」の関係に置き換えて味わうことができます。

 親鸞聖人はお聖教に、「煩悩の氷解けて 功徳の水となる」とご引用されています。私たちの自己中心的な心(煩悩)はカチカチに固まった氷のようなものです。それぞれに孤立し、お互いにとけ合い一つになるということがありません。どうやってもとけない私の煩悩の氷を唯一とかすものが阿弥陀如来の智慧の光と慈悲のぬくもりです。

 その阿弥陀如来の智慧と慈悲のはたらきを聞き、お念仏申す人生によって、少しずつ、氷のように固まった自己中心的な心から、水のような柔軟な心へと転ぜられていくのです。生きている限り煩悩は無くなりませんが、少しでも心豊かな生き方をさせていただきたいものです。

合掌


浄土真宗本願寺派 照谷山 西楽寺

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